怪異ハンター

中から『ただいまー!』という元気な声が外まで聞こえてきた。
「ほんとに元気になったなぁ」
ふたりきりの帰り道、拓が両腕を頭の後ろで組んで呟いた。
「なによ拓。ちょっと寂しそうじゃん」
「別に、寂しくはないけど」
でもやっぱり寂しい。
元気な裕太が見られるのは嬉しいけれど、少しずつ自分たちから離れていく気がして。
そんな気持ちを拓は飲み込んだ。
そして左手に広い空き地が見えたときだった。
「あれ? ここって昼間なにかお店がなかったっけ?」
ふと輝が立ち止まって首をかしげた。
「空き地だろ?」
拓も同じように首をかしげる。
「小さなお店があった気がするんだけど……」