怪異ハンター

と、拓が最後まで言い終わる前にガサガサと草を踏みつける足音が聞こえてきてふたりは同時に振り向いた。
「裕太くん!?」
輝が驚いて声をかける。
近づいてきたのは裕太くんだったのだ。
「どうしてこんなところにいるんだ? どうやって家を抜け出してきた?」
拓の質門や輝の声が届いていない様子で、裕太がゆらゆらと近づいてくる。
そのとき、ブランコの女の子がおいでおいでと手招きしていることに気がついた。
「拓、もしかしてこの子に呼ばれて無意識にここまで来ちゃったのかも」
輝がそう言ったときだった。
まるで風に乗って遠くから聞こえてくる鈴の音のような声がした。
「ひとりは寂しいよ……一緒に来てよ……」