その目元はどこか寂しそうに空中へと注がれていた。
「見て、手鏡を持ってる!」
ブランコをこぐ女の子の膝には今拓が持っているあの手鏡が置かれていたのだ。
大切そうに扱われているのがわかった。
「怪異の匂いもする。だけどこの子がなにをしたんだ?」
ただここでブランコをこいでいるだけなら、害はない。
長年怪異を続ければ悪いものになるかもしれないけれど、今のところほっておいてもいいんじゃないかという気持ちになってきた。
なにより、女の子の寂しそうな目元が拓と輝を躊躇させた。
「じゃあ、今日はなにもせずに帰るの?」
「しばらく様子を見てもよさそうだけど――」
「見て、手鏡を持ってる!」
ブランコをこぐ女の子の膝には今拓が持っているあの手鏡が置かれていたのだ。
大切そうに扱われているのがわかった。
「怪異の匂いもする。だけどこの子がなにをしたんだ?」
ただここでブランコをこいでいるだけなら、害はない。
長年怪異を続ければ悪いものになるかもしれないけれど、今のところほっておいてもいいんじゃないかという気持ちになってきた。
なにより、女の子の寂しそうな目元が拓と輝を躊躇させた。
「じゃあ、今日はなにもせずに帰るの?」
「しばらく様子を見てもよさそうだけど――」



