怪異ハンター

最近できたばかりの怪異でもあんな恐ろしい能力があるなんて。
輝は自分の体を両手で抱きしめてどうにか震えを押さえた。
「朝になる前にあの公園へ行こう」
怪異は夜の方が遭遇しやすい。
行くなら今だ。
拓は勢いよく立ち上がり、輝の手を握りしめたのだった。

☆☆☆

鬱蒼と茂った雑草が風に揺れて左右に揺らめくその様子は、まるでふたりを手招きしているようだった。
夜更けに少し雨が降ったのか、湿っぽい空気が体に絡みついてくる。
「さすがに気味が悪いね」
手鏡を持つ拓の後ろについて、輝が呟いた。
「ブランコへ行こう」
拓は公園内へ入るとまっすぐにブランコへと向かった。
手鏡はここで見つけたものだ。