質門した瞬間、鬼の怪異に襲われたときのことが蘇ってきた。
あの頃の自分たちは怪異の存在すら知らなくて、あまりにも無力だった。
突然出現した怪異に対応できるはずもなく攻撃を受けて、負傷した。
そして弟の優は……『兄ちゃん、姉ちゃん助けて!!』鏡の中から優の悲痛な叫び声が聞こえてきた気がして、拓は咄嗟に手鏡を輝から奪い取り、戸棚に伏せて置いた。
はぁはぁと洗呼吸を繰り返す。
「あれはなんなの? どうして私が鬼だって、わかったんだろう」
「あの手鏡は見えないものを写すものなのかもしれないな。辞典に乗っていなかったのは、怪異になったのがごく最近のことだからかもしれない」
あの頃の自分たちは怪異の存在すら知らなくて、あまりにも無力だった。
突然出現した怪異に対応できるはずもなく攻撃を受けて、負傷した。
そして弟の優は……『兄ちゃん、姉ちゃん助けて!!』鏡の中から優の悲痛な叫び声が聞こえてきた気がして、拓は咄嗟に手鏡を輝から奪い取り、戸棚に伏せて置いた。
はぁはぁと洗呼吸を繰り返す。
「あれはなんなの? どうして私が鬼だって、わかったんだろう」
「あの手鏡は見えないものを写すものなのかもしれないな。辞典に乗っていなかったのは、怪異になったのがごく最近のことだからかもしれない」



