怪異ハンター

「わからないな。もしかしたらこの手鏡についての記載がないのかもしれない」
拓が輝から辞典を受け取り、自分の手でページを確認していく。
だけど『か行』でも『た行』でもそれらしいものを見つけることはできなかった。
「やっぱり、この手鏡については乗ってないみたいだな」
ため息交じりに言う拓に、辞典が落ち込んだように息をついた。
「落ち込まなくていいよ。もしかしたら、怪異ですらないかもしれないんだから」
輝が辞典の表紙をなでて声をかけ、本棚に戻している。
「怪異じゃなかったとすれば、人の悪意かな」
拓がコンビニの袋から今日の半ご飯を出しながら言った。