怪異ハンター

手鏡を自分たちの部屋に持ち帰ってきた輝と拓は、さっそく本棚から『怪異辞典』を取り出した。
この辞典自体が怪異と化していて、今日出会った怪異はなにかを質問すればすぐに該当ページを開いてくれる。
この『怪異辞典』は人に使われることを一番に望んでいるため、それ以外に害はなかった。
「今日出会った怪異はなに?」
輝が辞典を膝に載せて質門する。
いつもならすぐにパラパラとページがめくられるのだけれど、今日は反応がなかった。
ページをめくろうとかすかに動くのだけれど、それもすぐに止まってしまう。
「どうしたんだろう? 調子でも悪い?」