1945年、君を迎えに行く。





しかし翌朝、俺と風間は飛べなかった。

いいや、正しくは、戻ってきてしまった。


爆弾を積んだ戦闘機に乗り込み、予定どおり明け方に出撃したはいいものの、途中で風間の機体に燃料漏れが生じ、俺たちは共に戻ってきてしまったのだ。



《進路変更して不時着しろ風間…!》


《不時着…?そんなのできるか…ッ!!だったらこのまま突っ込んだほうがマシだ!!》


《敵艦を見る前に無様に爆発したいのか…!!そんなもの…洋子さんにどう顔向けするんだッ!!》


《っ…、》


《俺が案内する…!!》



これが風間と交わしたノイズだらけの無線での会話だった。


つまり俺は、俺自身は、燃料漏れでもなんでもない。

ただ風間のトラブルを口実に戻ってきた臆病者。



「なにをやっとるんだ貴様らはッッ!!」


「ッ、」


「覚悟が足りないからそうなるんだ!!散っていった仲間たちに申し訳ないと思わないのか…!!」