1945年、君を迎えに行く。





「こんなの人体実験じゃん……」


「…そうかもしれないな」


「っ、なにそれ…!!鳥海は生きてる人間なんだよ…?」


「……ここに生きていた、とは、限らないだろ」


「ッ!?」



嘘でしょ……。
この人は最初からぜんぶを知っていた……?

私が知るよりも前にサイコロのことも、鳥海の秘密も、ずっとずっと前から…?



「…サイコロを拾われた時点で遅かれ早かれ時間の問題だと言っただろう、鳥海」


「……とり、うみ、」



そこで呼ばれると、ドアの陰から本人が現れた。

明らかにおかしいことをしているのはマッサンだというのに、主導権を握ってこの場を回しているのもマッサン。



「いいかげん話したらどうだ。ずっと黙っているなんて無理なことだぞ」


「…そんなの、わかってる」



彼に諭(さと)されるクラスメイトが、幼い子供のように見えた。


大丈夫だよ、鳥海。
今さら何を言われても私は驚かない。

どれだけありえない体験をしていると思ってるの。


事実として私は、過去で2人の鳥海と会って話してきたんだ。


それに私たちは────、



「鳥海。なにを聞いても私はあんたの友達だよ」