1945年、君を迎えに行く。





拗ねた口振りで片付けを手伝おうとした私は、足元に散らばったとある写真を見つけて心臓がドクリと跳ねた。


資料にプリントされた写真は、何枚も何枚も、見覚えのあるものばかりが写っていたからだ。


誰かが着ていたのだろう生成り色のシャツ。
誰かが履いていたのだろう茅色のズボン。

何より見覚えのある上半身裸の人間が、まるで警察の鑑識が撮る証拠写真のように記録されていた。



「マッサン……なんで鳥海が写ってるの?」


「……僕の研究材料だからだ」



同意の上で撮られたのだろう。

目を開いたり閉じたり、腕を上げたり下ろしたりと、様々なパターンで何枚も何枚もだ。



「研究材料…?鳥海は、マッサンの親族でしょ…?」


「…………」



転校初日もそう説明していたし、ことあるごとに授業でもマッサンは鳥海を特別扱いする。

そこまで可愛がっている親族に対して「研究材料」と言い切ってしまうことに、私は腹立たしさがあった。