1945年、君を迎えに行く。





ガタッと立ち上がってまで、物理的に距離を空けた。


マッサンの「研究」という言葉はものすごく安心感がない。

下手したら壊されちゃうかもしれないし、不思議なものだからこそ容易く渡せないのだ。


変なことされて過去に戻れなくなったら嫌だし…。



「いいじゃないか少しくらい。君が持っているより価値を見出だせるかもしれないぞ」



じり、じり、と。

眼鏡のレンズを光らせてまで詰め寄ってくる。


慎重になりながら背後に足を滑らせる私、タンッと、背中があるものにぶつかってしまい。



「わっ、うわっ!」



バサバサバサッ───!

資料棚だったらしく、次から次に落ちてきては床は散らかり放題。



「まったく…。ええい触るな、あとは僕が片付けておく」


「マッサンも悪いよ?あーあ、でもちょっと詰めすぎだったんじゃないの?」


「いい。大事な資料もある、気安く触らないでくれ」


「そんなに大事なら金庫にでも───……、………なに……これ、」