1945年、君を迎えに行く。





「戦争末期はそうだが、元々パイロットは当時の人気の職業だったんだ。男は1度は空を自由に飛んでみたいものさ。それに、当時のエリート街道の象徴だったからな」


「…それってさ。男としての見栄、みたいな?」


「ああ、それもあっただろうな。勲章で評価されるとなれば、アイドル的存在だったろうよ」


「ふーん…」



今でもパイロットといえばかっこいいイメージはあるけれど、なんていうか「選ばれた人がなる」印象が強い。

現代であればほとんどの人間は無難な職業を選ぶし、医者や弁護士、IT企業とかベンチャー企業勤めとかも普通にエリートっぽい。



「それで、花折」


「…ん?」


「この前のサイコロはどうした。…まだ持っているのか」


「もちろん。だってかなり高価なものなんでしょ?売らない売らない、家宝にするよ」


「…そうか」



信じてないくせに、気にするんだ。

もうとっくに忘れられてると思ったよ。



「それ、僕がしばらく預かっておこうか」


「え?」


「研究させてくれ」


「だ、ダメに決まってる…!!怪しいことに使わないでマッサンっ」