1945年、君を迎えに行く。





「そこにヨードチンキが入ってる」


「よーどちんき…?」


「…知らないのか?消毒液だ。たぶんガーゼと包帯も入ってる」



言われたとおり箪笥の引き出しを開けてみると、ゴム栓に蓋をされた茶色い小瓶が入っていた。

隣にガーゼと包帯と思われる布。


すぐに手にして、私は戻る。



「いッッ…!!」


「あ、ごめん」


「おいっ、合図くらいしろよ…!…ガサツな女だな」


「……はい、大人しくしてて」


「はっ、ッ!いってえ…ッ」



かなり滲みるらしい、ヨードチンキ。


やっぱりこいつは私が知っている鳥海 隼人だ。

1回目のときのあんたはもっと落ち着きのある誠実そうな好青年だったのに。



「なに言っとるかね隼人!手当てしてくれた女の子にお礼くらい言いなさいっ」


「………助かった」


「…念のためもう1回つけようか?」


「ふ、ふざけるな…!礼なら言っただろ!」


「……ふふ」



現代でもあまり見ない態度に、なぜか私は笑みがこぼれてしまった。

ここがあなたの本来の居場所だったんじゃないかって、不思議なことを思ってしまうくらい。