この鳥海……、1回目の時空移動で会った鳥海じゃない。
似ているけれど、ちがう。
丸刈り頭から日が経った短髪とか、生成り色をしたシャツに当たり障りのない茅色のズボンとか、わかりやすい見た目どうこうっていうより。
「なんで、鳥海が…、ここに?」
「…さっきからなにを言ってるんだ、おまえは」
この鳥海は───……現代の鳥海だ。
そっくりなんかじゃない、同じなの。
表情の使い方、声のトーン、瞬間瞬間に見える癖と、雰囲気。
一緒にプリクラを撮ったクラスメイトである鳥海 隼人が、目の前にいた。
「隼人。この子はね、具合が悪いそうだったから介抱してあげたのよ」
「…母さんの知り合いなのか?」
「いいえ?さっき道端で出会ったの」
「はあ…。母さん、人助けも程々にしろと言っているだろう。それにこいつ、俺の名前を知ってたんだ」
「ええ?それなら、あんたが忘れているだけなんじゃないのかい」
「そんなはずない。俺の記憶力の良さは母さんがいちばん知ってるはずだろう」



