「ここじゃ鳥海に会えないじゃん…」
聞きたいことがあった。
もう1度、あの兵士に会いたかったんだ。
夢じゃない、これは現実。
現実として私は過去に戻ってきている。
証拠は、今も背負ったリュックと、なかに入っている教科書やペンケース。
それから……今さっき撮ったばかりのプリクラ。
「ここからどうしよ…」
宛もなく歩いたところで何か変わるのかな…。
だれかに声をかけてもらうのを待つしかなさそうだが、今のところ人の気配がない。
畑や田んぼは荒れ地にはなっていなくとも、整理されていると言ったら嘘になる。
「う……っ」
途端に襲ってきた腹痛。
私はすぐさまその場にうずくまった。
そうだ、朝からお腹の調子悪かったんだ…。
こうなるなら薬、やっぱり持ってくるべきだった。
「そこの子、どうしたんかね…?」
「っ!!」
「具合が悪いの?大丈夫?」



