1945年、君を迎えに行く。





「ここじゃ鳥海に会えないじゃん…」



聞きたいことがあった。
もう1度、あの兵士に会いたかったんだ。


夢じゃない、これは現実。

現実として私は過去に戻ってきている。


証拠は、今も背負ったリュックと、なかに入っている教科書やペンケース。

それから……今さっき撮ったばかりのプリクラ。



「ここからどうしよ…」



宛もなく歩いたところで何か変わるのかな…。


だれかに声をかけてもらうのを待つしかなさそうだが、今のところ人の気配がない。

畑や田んぼは荒れ地にはなっていなくとも、整理されていると言ったら嘘になる。



「う……っ」



途端に襲ってきた腹痛。
私はすぐさまその場にうずくまった。


そうだ、朝からお腹の調子悪かったんだ…。

こうなるなら薬、やっぱり持ってくるべきだった。



「そこの子、どうしたんかね…?」


「っ!!」


「具合が悪いの?大丈夫?」