1945年、君を迎えに行く。





「…これだ……」


「そんなに撮りたかったの?これで満足した?そろそろ帰らないと。…って!ちょっと鳥海!」



今度はなんなの……。

じゃらじゃらと不愉快にも思える場所で、気になるものでも見つけたのか、何かに引き寄せられるみたいに鳥海は足早になる。


放っておくわけにはいかないため、私も追いかけた。



「飛行機の操縦ゲーム?」


「これが操縦桿(そうじゅうかん)か。ラダーは…ないのか」


「らだー?」


「足元にあるんだ。踏むと尾翼が動いて、方向調整ができる」



スマホも持ってない鳥海には操縦はたぶん無理だよ。

と、言おうとした私は心底驚いた。


さっそく座って上下左右や足元を確認し、本来その場所にあったのだろう何かを確かめるようにしているから。


そんなものを目の前で見せられてしまっては。

ディスプレイに映し出された空だけが、ただただ現実ではない作り物だと思ってしまう。