1945年、君を迎えに行く。





うわ、この子けっこう見てる……。

そのうえで私に頼んでくるあたり、なにかの忠告のようにも思える。


鳥海 隼人は私が狙っているから手を出すなよ、と。


心配しなくとも間違ってもそんなことにはならないって、それだけは誓って保証するよ杠さん。



「わかった。渡しておくね」


「あっ、ありがとう…!」



あれからサイコロは、とくに何もない。

日が経つにつれて本当に夢だったかと、神隠しにでもあったのかもしれないと思う反面。


もう1度行けるなら行きたいと、馬鹿なことを考えてしまっている私もいた。



「ちょっと。このあとツラ貸して」


「……顔は貸すものじゃないな」



まさしくこーいうところ。

冗談通じないっていうか、1から10まできっちり伝えないと理解されないところ。


現代人とはかけ離れた男子高校生。


今ってね、略し言葉が常時だから。

「あー、そうだね」は「あーね」に略されるとか、ぜったい知らないでしょ?