1945年、君を迎えに行く。





「てかさ、ちょーびっくりだよ」


「なにが?」


「今まで連絡先聞いてもぜったい交換してくれなくてさ。女に興味ないタイプなのかなって思ってたんだけど。そうじゃなくて、そもそもスマホ持ってないんだって!」


「はあ?イマドキそんな高校生いるわけないって」



本当なんだって!
鳥海、持ってないんだよ───?

と、聞いてしまった私は完全に個室から出るタイミングを逃す。


状況として見て、女子トイレの手洗い場の前で鏡と見つめ合うクラスメイト2人と言ったところか。



「それ、ぜったい遠まわしに振られてるだけよ。あんたに興味ないから、テキトーにそう言ってるだけでしょ」


「そうなの!?超ショック〜」


「当たり前じゃん」



なんとなく、本当にあいつは持っていなさそうだと私は納得してしまう。

いつも私に突っかかってくるわりには思い返してみても、メッセージアプリの話題にすらなったことがなかった。


それに、一緒にいるときスマホを出す素振りだって1度も見てないような…。