1945年、君を迎えに行く。





「なぜ…俺の名前を?」


「…………」



どう答えればいいか分からないから、意識的にもスルーした。

あたりは静寂が包んで、しばらくすると付近から数人の足音。



「鳥海!どうやら間違いだったみたいだ、敵軍ではない!」


「女学生のみんなも仕事に戻ってくれ!」



そっと身体が起こされて、私は信じられない光景ばかりを前に視線を逸らす。


鳥海って本当に呼ばれてるし、顔もそっくりそのまま鳥海だし、当時の兵士の姿そのものだし……。

仲間たちも同じような身なりで、野球部みたいに丸く刈った髪型で、今日の夢はできれば2度と見たくないと思わせてくる。



「手荒くしてすまなかった。怪我はないか?」


「……ない」


「よかった…。君は…今日から配属されたのか?」


「…まあ、そんな感じ」



敬語なんかいらないよね、別に。


配属って何に?

そういえばさっき手伝って洗った洗濯物は男物の肌着だった。