1945年、君を迎えに行く。





「こっちだ…!!」



この、背丈。

この声と、この後ろ姿。


どこか親近感があって、そして今では少しの懐かしさ。



「伏せろ…!!」


「っ、」



そばの茂みに一緒に連れこまれて、ガバっと私に重なるように彼もまた、お構いなしに身体を地面に伏せる。


………ちょっと、そんなふうにしたら制服汚れるじゃん。


土と甘い匂いが混ざった、よく分からない香りが真っ先に鼻先に届いた。

つぎに軍服。

枯れ葉のような黄土色に近いカーキ色は、たまに時代ドラマでも目にするかつての日本軍の象徴。



「……とり…、うみ…?」



なんで、あんたがここに。
いや、これは夢なのだから。

私の脳内が繰り広げている妄想の具現化でしかないのだから、登場してもおかしくない。


それに確か、そういう話をしていたし。


第二次世界大戦、大東亜戦争、特攻隊。

そりゃあ脳が覚えていれば、こんな夢を見せてくるのも必然だ。