1945年、君を迎えに行く。





「……行かなきゃ、」



自分たちで整備し、自分たちで乗り込み、操縦し、最後は自らの命を爆弾に変えてまで散っていく。


今も陸地から飛んでいった一式戦闘機。


海底から突撃する回天(かいてん)や伏龍(ふくりゅう)、神風と総称される海軍が心臓とする桜花(おうか)に零戦(ぜろせん)。

この国は一体どれだけの人間爆弾を作れば気が済むのか。


特攻作戦───それは本土防衛の最前線として守り抜くための、最後の手段。


次から次に空へと散っていく、いのち。


1945年、5月。

すでにアメリカ軍は沖縄に着陸し、日本も民間人さえ巻き添えにした耐えしのぐ地上戦が行われていた。



「どこ…っ、鳥海…ッ!!」



もし今の2機の片方があなただったとするなら、私は悔やんでも悔やみきれない。

おねがい、お願い、まだここに……いて。



「おい、そこに誰かいるのか?」



一心不乱に飛行場を目指していた私は、息を飲むように、ひとときの安堵に包まれる。