1945年、君を迎えに行く。





早く戻れって言われてもここは夢のなかだし、たぶん私の目が醒めるまで戻れないんだけど。


それにしてもリアルすぎる夢だ。

自分の意識がちゃんとあって、夢のなかの人間と会話が成り立っているだなんて。



「あんた、珍しかもんぺ履いちょっね。どげんして作ったと?」


「ちょっとハルミ…!」



ハルミと呼ばれた、ついさっき川に転けていてビショビショな生徒。

物珍しそうに近寄ってきては、私のジャージに興味津々なようだった。



「こげん模様、見たことなか!もしかしてあんた、すっごいお嬢様やったりして!」


「いや…普通の公立高校です」


「公立?ウチは県立とね!なあなあ、こっち来て一緒に手伝うてっ」


「えっ、ちょ、」



ぐいぐいと引っ張られて、気づけば私も川に足を浸けていた。

足先からいっきに心臓まで凍るほどの冷たさは、到底笑えるものじゃない。


すると、中でもしっかりしていそうな女の子が困ったように声をかけてくる。