1945年、君を迎えに行く。





「今日バカ面白い夢見たんだよ。丸刈りのおまえが黒糖飴持っててさ、俺にくれたんだけど。夢んなかのおまえ野球部だったん?」


「知らん」


「で、どっちが好き?」



そんなに気になるのかと、ふっと、思わず吹き出してしまった。



「……選べないな」



黒糖飴も好きだ。

最近は食べていないが、小さい頃によく祖母と一緒に食べた思い出が蘇ってくる。


ははっと笑った志緒は、満足気にパフェを口に運んだ。



「なんか……そう言うと思ったわ」



そして続くように「お!」と、窓を指さす。



「見ろよ、でかくね?低くね?よっしゃ俺たちも来年乗れるよな!」


「よかったな志緒。うちの高校、修学旅行は京都らしい」


「………それ飛行機乗らなくね??」



ヴーーーーー……。


耳に残る飛翔音を発しながら空を駆けていく飛行機は、大きく、自由だった。


友人と走り、笑い合う毎日。

通学時間はスマホアプリでガチャを引き、SNSをチェックしては動画投稿サイトを一緒に見て腹を抱える。


生クリームを頬につけながら飛行機ひとつで子供のようにはしゃぐ親友に、どこかで使えそうだと企みながら動画モードに切り替えたスマホカメラを向けたあと。



「……消せよ。バレてんぞ」



─────笑った。