1945年、君を迎えに行く。





改札を入って駅のホームに続く階段を一目散に駆け下り、俺たちはすでに停まっている7両編成の各駅停車を目指した。

追いかけるように地面を蹴った俺だが、すぐに前を走っていた志緒を簡単に抜かしてしまう。


「おいコラ待て…!!」と騒がしいそいつを連れて、なんとか乗り込んだ5両目。



「ふーっ、セーフ!やっぱ元陸上部は速ぇわ…、鳥海 隼人、走るために生まれてきたような名前してるもんな。今からでも陸上部入れば?」


「…それで成績落ちたから帰宅部にしたんだ。そもそもこの高校受かったら辞めていい条件だったしな」


「あっ、そーなん?」



電車に揺られて、お目当てのファミレスに入る。

ここは急行が止まらない小さな駅だからか、あまり人通りは少ない。


何度も来ている俺たちは店員に顔を覚えられてしまい、必ず端の窓際4人席に案内してくれるのだ。


そろそろ「いつもの」なんてお決まりなセリフを言える日もそう遠くないんじゃないかと言えば、志緒は「ファミレスでやってる奴なんか見たことねーよ」と、笑う。



「隼人…おまえってさ。シフォンケーキと黒糖飴、どっちが好き?」


「…なんだその質問」



お待ちかねの一口目を食べたところで、抹茶パフェを頼んだ志緒は突拍子もない質問をしてきた。