1945年、君を迎えに行く。





「甘い物で頼むぞ」


「なー、たまにはカフェとかがいいんだけど」


「無理だ。あそこのシフォンケーキしか俺は食えない」


「わかったわかった。よく飽きねーよな、おまえも」


「飽きない」



校舎を出て最寄り駅まで、徒歩10分。


この季節だと余計に倍に感じる距離に、また志緒は舌打ちをして弛(だ)れている。


学校近くにカフェやファストフード店は揃っているが、そこは生徒ほとんどが向かってしまう。

そんななか俺は好物のためなら電車に乗ってありふれたファミレスに行く。


ちょうど定期圏内ということもあってか、文句を言いながらもいつも付き合ってくれるのが志緒だった。



「つーか隼人おまえ、浅田先輩からの告白断ったってマジ?」


「…ああ」


「はあ?なにしてんだよ馬鹿か。ウワサでは芸能事務所にスカウトされてるらしいってのに。勿体ねえーーー」


「好きでもないのに付き合うほうが失礼だろ」


「………浅田先輩の倍率どんだけ高いと思ってんの?ここはもう男を代表して言わせてもらうわ。どう考えても断るほうが失礼なんだよ!!!」