1945年、君を迎えに行く。





「あっっちぃ……、なにを恨めばいいのか分かんねーよもう」 



校舎を出たところで風のない西日を睨み、Yシャツをつまんでパタパタと空気を入れる。

いつまで続くんだよ…と、猛暑日真っ只中の蒸し暑さを俺の隣でそいつは恨んでいた。



「なあ、隼人。冷たいもん食い行こーぜ」



俺より身長が低い親友は、俺を日差し避けにしながら尋ねてくる。


高校1年生で170センチを超えた俺と、165センチを気にしているクラスメイトと出会ったのは小学生の頃。

紙飛行機を作ることが得意だった俺に教えろとねだってきたのがきっかけだった。



『おれっ、はなおりしお!9歳!よろしく!』


『……よろ、しく。…とりうみ…はやと。9歳』



今思えば笑ってしまう出会いだが、しっかり交わした握手は何年経っても鮮明に覚えている。

女みたいな可愛い名前をしているくせ、性格は楽観的で賑やかで荒っぽく、俺とは正反対の男だ。