1945年、君を迎えに行く。





大きなことを、やってはいけない禁忌を犯したとき、神がまた私を陥れ、裁きを提示し、何かが動くことは必然だ。

それなら賭けてみるしかない。


1945年の君を迎えに行くことで変わる世界に。


サイコロを使い果たした先の、壊れた世界に────懸けよう。



「聞いて、隼人。どんな世界になったとしても、どんな関係になったとしても。私たちは必ず笑い合ってる。…約束する。それだけは………私に守らせて」



歪む、崩れる、堕ちる。


サイコロは弾け飛んでしまうのではと不安になるくらい、これ以上ない熱を持っていた。

時空がぐにゃりと変形し、隼人の涙が私の頬にピチャリと弾けた合図が引き金となり。


これが最後だ───と、誰かの声が聞こえた気がした。


さあ、おまえは何を選ぶ?

友達か?狂わせた時間か?それとも……。




「また……“そっち”でね」




些細なことで選択は枝分かれし、そこに1つの世界が生まれるという。

またその世界の選択が新しい世界を作り、それはもう未知数。


その1つ。
たった1つの世界で出会えた私たちが居るのなら。


出会えるよ、また。

形は変わっても、見た目も、声も、似ても似つかないものになっていたとしても。



またその世界─平行世界─の私たちが、その世界では「本物─オリジナル─」になる。



本物に、してみせる────。