1945年、君を迎えに行く。





「あんたは…鳥海 隼人。たしかに兵士にもパイロットにもなれなかった。けど…、だれも成し遂げられないような、経験できないすごいことを……したんだよ」


「っ、なにも、なにもしてない…っ、俺はなんにも……できなかった…っ」


「できた。あんたが偽物だって言うなら、じゃあ本物の鳥海 隼人が焦がれて欲しがった未来。そこに……来てるんだよ隼人は。友達を作って、毎日生活して、高校生してさ。こんな、こんなすごいことって…ないでしょ」



よく、やってるよ。

家族もいなくなった場所で、知り合いすらいない場所で、スマホさえ持っていない中で。


本当によく………生きてるよ。


私のこぼれ落ちた涙に感化されたのか、私以上に震えている手で強く握ってきたのは隼人だった。

その力は、生きたいと、言っていた。



「志緒…っ、しお、俺……、死にたくない…、この時代の人間として…、おまえとまだ、友達してたい…、喫茶店も…ゲームセンターも、……行きてえよ……っ」


「…わかってる。絶対…また、私たちは会える。そこでぜったい……友達してる」



このまま友人の死を黙って見続けるくらいなら。

1%の確率でも、可能性が上がるというのなら。