1945年、君を迎えに行く。





「なあせんせー、鳥海まだ学校来れないの?てか入院してるってマジ?オレお見舞い行きてえんだけど!」


「俺も俺も!どこに入院してんのか教えてくれって!」


「…親御さんからあまり話を広げるなと言われてる。よし、んじゃあホームルーム終わるぞ」


「え〜。じゃあマッサンに聞いてやろーっと」



世界は、戻った。


あすなろ園で目が覚めて、私のクラスには鳥海 隼人という転校生がいて、今は体調を崩して入院している。


杠 乃愛(ゆずりは のあ)という眼鏡をかけた大人しい女子生徒は用がないかぎり私に声をかけてくることもなく。

廣岡先輩のオタクメッセージは今日も未読スルー。


ここは私が生まれ、育った、オリジナルの世界だ。



「うわっ!マッサン!?ちょうどいいところに来た!」


「はなおり、花折を…呼んでくれ、」


「え?花折?なんかあったの?マッサンがそんな急いでるなんて珍しいじゃん」


「いいから花折だ、」



息切れしながらわざわざ呼びに来てくれた理科担当は、何年ぶりに激しく運動したあとのような面持ちだった。

どこか申し訳なくなったのと、ただならぬ何かを感じた私はクラスメイトに案内されるまでもなく、荷物を持ってマッサンの元へ。