「回数は残っているのか?」
「たぶん…これで二が消えて、一になるから」
取り出したサイコロの表面、今にも消えてしまいそうな「二」という漢数字。
これでもし成功しなければ残りラスト1回となり、その最後のチャンスでどうにか成功させるしかない。
「でももう…けっこう厳しいの。戻った世界の先で、またここに戻って来られるかも分からない」
間に合わないかもしれない。
あなたがここにいる、この場所にピンポイントで戻って来られるとは限らないから。
1944年に行ってしまったこともあるし、別世界の並行世界の鳥海 隼人に会いに行ってしまったこともある。
確証ができないの、こればっかりは。
「君のおかげで…やっと決心がついた」
「え?とりう……───ッッ!!」



