「おお、色がついてる。絵みたいだ」
「…消してね」
「今にも動きそうだな。こっちはなんのマークだ?うわっ、明るくなったぞ、こんなところに電気がついてるのか…?すごいカラクリだ」
「って、聞いてないし…」
興味津々、好奇心旺盛。
気になったマークがあればとりあえず押して、機能を理解して他を試してみたり。
男の子は基本、ロボットや機械が好きだと聞いたことがあった。納得だ。
飛行機の操縦者でもある彼は、想像していたよりずっとずっと覚えるのが早かった。
「なるほどな…。これで内側からも撮れるってことか。よし、次は一緒に撮ろう」
「志緒」と、肩を引き寄せられて。
シャッター音が鳴ったのはすぐ。
けれどカシャカシャカシャと連写で必ず撮ってしまうのは、ワンタップで撮れることをまだ知らないから。
教える必要はないと思った。
気になったものを気になったまま、触ったものを触ったまま、あなたはそうして未来に触れればいい。



