1945年、君を迎えに行く。





「ッ…!!……マッサン、」


「…やっと思い出したか」 


「わかんない…、わかんないけど、私……ずっと先生をそう呼んで、ここに…来てた」


「ああ。そうだ。…僕も最初はすべて何もかもを忘れていたよ。けれど、ここに来て思い出したんだ」



ここには、もうひとりの生徒がいたことを。
一風変わった男子生徒が居たことを。

助手のような、息子のような。


マッサンにとってそんな、人生で一番とも言える研究材料でもあった生徒が存在したことを。


乃愛じゃない、杠さんじゃない。

私の友達は………鳥海 隼人だ。



「花折、この歪みが調整された世界でサイコロの効力を使いきってしまうのはきっと……いつかの君が後悔するぞ」


「サイコロは……どこにある…?」


「…きみが持っていると思ったんだがな」



ここにある世界はやっぱり偽物で、ここは歪みが調整された世界だとするならば。

両親が火事で死んで、施設で生活していた私が本物ということ。