1945年、君を迎えに行く。





「とりうみ…、鳥海……っ!!」



探さなくちゃ、すぐに。

サイコロより少し大きな正六面体をぐっと握りしめて、三角兵舎を出る。



「ッ…!!」



ヴーーーーーー!!!

ガガガガガガーーーー…!!


今にもバランスを崩しそうで頼りない2機がまた、知覧の空を飛んでいった。


深緑の機体に赤い日の丸を掲げたシンボル。


本来であればどんなに颯爽に空を駆けていた翼だっただろう。

しかし今はあんなにもぐらぐらと不安定な動きで大丈夫なのかと、勝利の文字さえ浮かばない。


当たり前だ。

何百キロもの爆弾を積んでいるのだから。



「っ…、ふざけんなアメリカ……っ」



くやしい。
悔しい、くやしい。

軍事力はさながら、物資供給さえ比にもならない桁違いな国力。


戦争は技術や性能よりも資源力や数に量、そして分析力が武器だと、こうも思い知らされるとは。


日本は………最初から勝てるわけなかったんだ。

固く握りしめたサイコロは、熱を持っていた。