1945年、君を迎えに行く。





「あの子は死んだりなんかせんよね?作業兵として、一生懸命やっとるんよね…?」



まるで「そうだと言ってくれ」と、懇願されているみたいだった。


身体が弱いから作業兵……?


そんなわけない。

特攻隊は捨て身の作戦で、技術と数を必要とするんだ。

たとえ病弱だとしても実力があって覚悟があって、優秀であればあるほど利用される。


そこに鳥海 隼人は申し分ないほど匹敵する。



「と、とりうみ…は、」



ザーザーと、雨の音が私に「言うな」と言ってくる。



「安心してください、お母さん。鳥海さんは鳥海さんにしかできん役目を日々全うしちょります」



どうしてそんな嘘を……。

とは、思えなかった。


落ち着いた姿勢で私の横に立ったヤエちゃんはまず、彼女に安心を与えることを徹底させた。

正気を失わないように、気をしっかり保ち続けられるようにと。


そして………人間であるなら、こればかりは真実こそ言ってはならないと本能が判断してしまったからだ。