1945年、君を迎えに行く。





「本来なかった場所にあるというのは、そして接点がなかった同士が関わってしまうということは、自分だけじゃなく相手の時間や運命をも狂わせることになるんだ花折。…取り返しのつかないことになるぞ」



おまえにとっても、どちらの鳥海にとっても───マッサンの言葉は決して、脅しなんかじゃなかった。

事実を事実として言ってきたからこそ、逃げ場がない。



「この世界そのものさえ、なくなってしまう可能性がある」


「…え?」


「平行世界の俺が未来に来てしまったように、この世界が今度……平行世界になってしまう可能性だってあるということだ」



私にとってオリジナルである、この現代。

それが今度「平行世界」となり、また分岐し、べつの場所に新しい世界が生まれてしまう。


そう、隼人は地面に視線を落としながら言う。



「時間を狂わせるとはそういうことなんだよ」



消えるのは隼人だけじゃなく、私やマッサン、そしてこの世界そのものだと。

そのリスクを背負ってまで過去に戻る必要はあるのかと、ふたりからひしひしと伝わってくる。