1945年、君を迎えに行く。





「これ、今度の保護者会のプリントなー。おまえらぜったい親に渡せよー?不参加者の親が役員にされる可能性が増えるからな、親たちにとっても大変になるぞ」



ホームルームの騒々しさが嫌いだ。


窓際、1列目。

ぼうっと空を眺めていた私の前、担任からプリントが差し出される。



「花折は…不戦勝扱いな」


「…どーもありがとうございます」



つまり私は「特別枠」だと。


そうか、こうやってコソッと言いやすいために私は一番前の席になったんだ。

先生にとっても都合がいい。
クラスメイトたちにとっても気を遣わなくていい。



「はーいカラオケ行く人〜!!」


「はいはいはい!!奢り…!?」


「んなワケねえーだろー」



クラスメイトたちが一斉に教室を出るなか、私はリュックを漁っていた。


………ああ最悪。

今日返却しなきゃだった本、忘れた。