1945年、君を迎えに行く。





最初こそ気難しくて堅そうなイメージだったが、まるで私には初対面ではないかように軽々しく話しかけてきた転校生。


出会って初日で下の名前で呼んでくるもんだから、クラスメイトたちの冷やかしさえ食らった。


真面目で冷静沈着かと思えば、面白いものや興味深いものに惹かれる性分。

大人数でつるむタイプじゃないし、冗談を言っているところさえ見たことがなく、まさしくマッサンの親族で納得だ。


イマドキの高校生とは少しかけ離れている鳥海だからこそ、私のような変わった女に突っかかってくるんだろうけど。


勉強に関しても文句ナシの優等生。

おまけに凹凸がしっかりとした爽やかな顔立ちともなれば、そりゃあ密かに女子たちにも人気だった。



「論文でも書いてみたらいいんじゃないか?面白そうだから俺も協力してやろうか」


「…いや別に、そこまでじゃないし」



この生意気な感じだってさあ…。

高校2年生の私───花折 志緒(はなおり しお)は、ハッキリ言ってこいつが苦手だったりする。