1945年、君を迎えに行く。





胸ぐらを掴まれて、激しく揺すられて。

「黙っちょらんでなんか言え…っ」と、涙いっぱいに訴えかけられる。



「そげんゆーんやったら…っ、ハルミじゃなくてあんたが───」


「やえ子ちゃん!!」


「っ…!う、ウチったら…なにを……、」



そこでようやく私の視界を覆った、涙。

意識が戻ったようにヤエちゃんは傷ついた顔をして、地面に崩れ落ちる。



『戦争を見る目は中立と、犯した結果ではなく事実を見ることだ。これができないなら後世を生きる我々が悪だの正義だのと語る資格ナシ』



わからないよ、マッサン。

正義ってなに?
悪って、なんなの?


奴らはただ友達のためにお水を運んでくる女の子さえも殺すの?

それが奴らにとっての正義だというの。


………わからないよ、なんにも。


ただ、ハッキリしていることは。

戦争は人間にさせたくないことをさせ、言いたくない言葉を言わせ、それを当たり前にさせてしまう。


これだけが事実だ。