1945年、君を迎えに行く。





これが………戦争。


私たちは知らなかったんだ。
私は、知らないんだ何も。

この時代を生きていない私は、グローバルと呼ばれる時代で生きている私は。


かつて日本とアメリカはここまでの酷い戦争を繰り広げていたことを。



「やえ子ちゃん、シオちゃん」



いまだに立つことさえできない私たちの前、ふたりの兵士は立っていた。



「俺たちが絶対に奴らを沈めてやる。もうこんな涙を見るのは…たくさんだ」



沈める…?

どうやって沈めるの…?


敵は今みたいに空から攻撃してくるというのに。

女も子供も容赦なく、日本を生きる人間であれば誰だとしても殺してくるのに。



「それが俺たちがここにいる意味だ。俺たち特攻兵の……役目なんだ」



とっ、こう、へい……?

風間さんの言葉に、耳が遠くなった。



「なあ、鳥海」


「…ああ。俺たちが肉壁になって必ず敵の空母を沈めてくるさ」


「…もし前みたいなことが起きたとしてもよ、もう止めないでくれよ鳥海。確かにあのときは感謝した。でも…それでも征くのが特攻だろ」