1945年、君を迎えに行く。





「っ、鳥海…!」


「っ!!……なん、で、」


「なんだなんだ?おまえら知り合いだったのか?」


「おいおい、そういうのは他所でやってくれねえか」



冷やかしとはまた違う。

こんなところでやるなよ、という厳しさだけでなく、むしろそういうものを見せてくれという逃避のようなものさえ感じた。


ただ、私は。


やっと会えた…と、泣きそうになりながら目の前に立つ傷だらけの兵士を見上げてしまう。



「にしてもおまえら、噂の訓練場に送られた組だろ?よく無事だったな、あそこに入れられたら地獄だと聞いたぜ」


「ああ!もうあんなヘマはしねえさ!むしろあれに耐えられた俺たちはおまえらよりずっと度胸あるぜ?ガハハハッ!」


「…おまえ風間だったか。話の通じないうるさそうな奴だ」


「なんだと!」



たとえ笑い声が上がったとしても、私の目には包帯姿の鳥海しか見えていなかった。

この人が怪我をしていると落ち着かないんだ。
殴られたり、そーいうのばっかじゃん。


誰かに蔑まれて殴られるのは、兵士になれなかった世界だけじゃなかったの……?