1945年、君を迎えに行く。





「わ………」



その頭上。


ブロロロロロローーーー!!!と、濃さを帯びた青空を濁らすような音を発しながら、生き急ぐように飛び立ってゆく小型の飛行機たち。


この距離感で見られるとは思わず、「飛行機だ…」と、あるがままの感想が出る。

けれど隣にいるハルミちゃんは「軍神様、ぐんしんさま…」と、なにかを祈るように必死につぶやいていた。


理解が追いつく前にはドキリと、身体が先に分かってしまったように音を立てる。



「ハルミ!どこ行っちょったと…!皆さんのお見送りは絶対って…!」


「シオちゃんを見つけたと…!ポチが見つけてくれてっ」


「……シオちゃん。またお手伝いに来たと?」



ヤエちゃんも変わらず居てくれたことに、私は思わず気が抜けそうになった。

張りつめていた空気がわずかにほぐれると、私の手を取って「もう今日のお見送りは終わったじゃ」と、私たちが来た道をもう1度戻る。


この先には何があるんだろう。


飛行機が5機、追いかけっこをするみたいに空へと消えていった。