1945年、君を迎えに行く。





マッサンの家は住宅地のなかでも少し入り込んだ場所にあるらしく、途中に竹がそびえ立つ道がある。

そこで力尽きるように座り込んでいた青年を見つけたが、救急車を呼んではいけないと本能のようなものが知らせてくれたらしい。



「…ある意味よかったね、隼人。最初に出会ったのが研究オタクなマッサンで」


「……俺もそれは思う」


「おい、オタクはやめろ。僕にとって研究は血となり肉となる細胞だ」



もし違う人間だったら、たぶん隼人はここには居ないよ。

現代の高校生になっていない。


どこかの研究機関に監禁されて金儲けに使われていたかもしれないし、逆に命を狙われていた可能性だってある。



「あっ、そういえば隼人」



名前呼びにも慣れてきた。
そこは、教室に戻るまでの階段の踊り場。

段差に足をかける前にふと、私は思い出す。