「苦しいぞ、確実に」
その覚悟がおまえにあるのか?と、尋問されている気分だ。
放っておけば暑さではない理由から喉に唾液が張りつく。
「…そこでどう感じるかは、そのときの私次第だから」
私はその自分に託すよ。
逃げのように聞こえたのかもしれないけれど、これが今の時点で言える最良の返事だった。
「…そうか」と、マッサンは70%の寛容を見せた。
「俺は1度…オリジナルの鳥海 隼人の記憶に入ったことがある」
そこで口を開いた助手。
あれは夢だったのかもしれないが───という、保険のような前置き。
さすがに聞き逃すわけにはいかず、詳しく聞かせてと私は身体ごと向き合った。
「いつの鳥海に入ったの…?」
「…知覧にいた。兵士になっていた。そこで俺は…いろいろ見たんだ」
「いろいろ…?」
「…………」



