忘れないまま恋をした

眠る時間が増えた。

起きていても、会話は短く途切れる。

「大学…どうなった?」

かすれた声。

「ちゃんと勉強してるよ。颯斗と同じとこ行くんだから」

「落ちたら承知しないぞ」

弱い笑顔。

その冗談が、もう奇跡みたいだった。

怖かった。

彼が追いつけない未来を、
私だけが歩くことが。