忘れないまま恋をした

静かな部屋。

冷蔵庫の小さな音だけが聞こえる。

直哉は天井を見上げた。

「大学で会ってさ」

ぽつりと言う。

「友達になるまで3年」

柚は少し笑う。

あの頃。

好きと言われて、

逃げ続けていた。

それでも

隣にいた人。

気づいたら

同じ家にいるのが当たり前になっていた。