私のために泣いてくれた若年性がんサバイバーに救われた話

ユノ
「うぅ…私…辛いって言ってもいいの…?助けてって言っても…許してもらえるの…?」

イエリ
『いいんです!辛い時は辛い、助けてほしい時は助けてって言っていいんですよ…!』

ユノ
「…本当…?私、助けてって言ったらダメだと思ってたから…。」

イエリ
『独りで闘わなくていいんです!私、ずっと先輩に救われてきて…今度こそ恩返ししたくて…!』

ユノ
「私がイエリを…?」

イエリ
『私…子どもの頃からがんと闘って…辛くて…先輩の優しい歌詞に何度も励まされたんです!国家試験の前、1番辛かった時に連絡してくれて…嬉しくて…おかげで合格できたんです!』

ユノ
「…私、何もしてないと思ってた…。」

イエリ
『先輩はもう十分、周りの人を救ってるんですから!今度こそ自分を大切にしてほしいんです!どうしても自分をガマンするなら、私が先輩を大切にします!先輩がイヤがっても!』

あたたかい西日が、私たち2人の涙を照らした。

この日、初めて「心から大切にされる喜び」を知った私は、ほどなくして再就職を決めた。