転生した特典が鼻かんだティッシュよりしょぼすぎる!〜ゴミ武器はゴミとしてぶん投げる〜

「ど、どう言うことだ?」

「実は、トンプリーと相談したんですが、この村が襲撃されている理由は、王都に税金が払えないせいなんです」

「しょうがないんだ!
 戦いで何度も金がなくなる。
 そうすると金が払えないのも当たり前なんだ!」

「そう。だから明日、俺が直接財務大臣のところへ行って、訴えかけてみようと思うんだ」

「そんな…この村からいなくなるのか?」

「まあ、そう言うことになるな」

「そんなの、みんな心配だぞ?」

「いや、わしは大丈夫だと思うぞ?」

 そ、村長?

「なんてったって、わしらは一度、奴らを追い返したのじゃ」

「でも、次来る時はもっと強くなってくるんじゃ?」

 確かに少し心配にはなるな。

「それなら逆に、準備に時間がかかるんじゃないか?
 その間に、王都へ行って訴えて貰えばいいんじゃ」

 なんて物分かりのいい村長なんだ。 
 俺は何も説明していないのに、全てを察してくれた。

「今回はここまでやってくれたんじゃ。
 きっと、次もやってくれるはずじゃ!
 この英雄に、みんなで期待しておこう!」

「そうだな!若い2人に任せておけば、安心だ!」

「あ、ありがとう。
 俺、期待に応えられるように頑張るぞ!」

「私も絶対に成功させます!」

「おーーーー!」

「それなら今日は、みんなで盛り上がるぞーーー!」

 俺らは村中のみんなで飲んで、食べて、喋って盛り上がった。
 
 そこで村長がこちらにやってきて言った。

「まさか、王都に直接行くなんて驚きじゃ。
 しかも、いきなり明日に行くとはな」

「トンプリーと決めたことなんです。
 帰るつもりはありません」

「ならば、明日には皆で送り届けるぞ?」

「そ、そんな?恐縮です」

「ハッハッハ遠慮するでないぞ」

 そう言って村長は去って行った。
 そしたら、そのあとは入れ違いのようにリッテリンがこちらへ来て、

「今日の活躍は、見事だったな。2人とも。」

「いえいえ。あなたも一緒に、前に出て戦ってくれていたじゃないですか?」

「確かにそうだが、2人には私は敵わないな。
 王都に直接行くそうだが、頑張ってくれ。
 私はここで村を守らなければならないから、行くことはできない。
 が、いつかまた戻ってきた時には、共に戦えるといいな」

「ああ。楽しみだな!」

 そう言ってリッテリンも向こうへ行ってしまった。

 今度は村の男たちがきて、

「なあ?お前らこの村から出て行っちゃうのか?」

 村の人たちとは、村にきてから何度かいろんな話をしている。
 ほとんどの人が知り合いで、友達のようなものだ。
 俺らとの別れをとても悲しんでくれている。

「なあ。みんな俺たちはここに戻ってこないと言っているが、もし財務大臣を説得することができたら、ここに戻ってくるつもりだぜ?」

「そうなのか?」

「それなら、もし戻ってきたらまたみんなで楽しくやっていこうな!」

「おう!」

「そうだ!お前も一緒に酒を飲まないか?
 今少しお猪口に入っているから、飲んでみろよ?」

「いや、俺は酒は苦手で…」

「ちょっとくらいいいだろ?」

「それなら、少しだけ…」

 と思って俺は酒を口に入れた。

「ぶぶっーー!」

 俺は思わず口から吐き出してしまった。
 なんだこの酒?
 アルコールが強すぎる!

「これ、アルコール何度だ?」

「えー?100%くらいだったような…?」

 強すぎるだろ!
 そっか。ここは異世界だから、酒に対する耐性は異様に強いのか。

「すまないが、これ以上は飲めない」

「そ、そうか、すまんな」

 そうして男たちは酒をおかわりしにいった。

 そしたら後ろから声が聞こえてきた。

「あの、少しいい?」

「ん?キーヌか。大事な話か?
 すまないが、いまは周りの騒音であまり声が聞こえない」

「いや、今じゃないの。
 あとでまた、温泉に来てくれない?
 最後なんだし」

「後で?わかったよ」

 そうしてキーヌは先へ戻って行った。

「おまたせ。コンボーの丸焼き2人前だよ」

「うまそーーー!
 いっただっきまーーす!」

 俺は美味しく丸焼きほ方ばっていた。
 あ、トンプリーは大丈夫か?」

「い、いた、だき、ま、す」

 そうしてトンプリーは少しずつ丸焼きを口に入れた。

「う、やっぱりきついな」

「別に、無理して食べる必要はないんだぜ?」

「いや、私はこれから旅に出ると言うのに、こんなことで屈していてはダメなんだ」

 そんなこと言っているが、こいつ、普通に共食いだよな?
 逆によく食べれるな。


 そうして俺とトンプリーは食べ終わり、部屋に戻った。

「それじゃあ、出発は明日の朝だ。
 寝坊しないように気をつけような」

「りょうかいーーー」

 2人は部屋に入っていった。

「ふーーー。明日はついに村を出るのかーーこの部屋から去るのも惜しいなーー。
 風呂の準備をして、そろそろ入りに行くか」

 そうして俺は部屋を出て、温泉へ向かった。
 としようとしたが、一つ心残りがあったのだ。
 俺は温泉とは別の方向に歩いた。


「なあ、調子はどうだ?」

「…ヴオルール!」