数日後、バーノン・ブラックのアクセサリーは全てアルバート・スノーの盗作であったことが雑誌や新聞で取り上げられた。バーノンの名前は地に落ち、貴族たちはバーノンのアクセサリーを全て捨てたそうだ。
調査報告のため、事務所に来てもらったメアリーは涙を流していた。
「やっぱりアルバートはデザインを盗まれていたんですね!よかった……本当によかった……!」
マーガレットがハンカチを差し出す。そしてメアリーを抱き締めた。
「これでアルバート・スノーの名誉は守られる。メアリーの悲しみがなくなることはないかもしれない。でも、その想いに少しでも寄り添いたいの」
事務所のドアが開く。メアリーが顔を上げた。そこにいたのは、騎士のような衣装を身に纏った少女ーーーリズだった。ロングヘアーのウィッグがサラリと揺れる。メアリーが呟いた。
「Alice?」
「ご存じでしたか」
レオンハルトの言葉に、メアリーが「Aliceの名前を知らない人はいませんよ!」と興奮気味に返す。彼女はAliceのファンのようだ。


