響け!宝石のカルマート

数日後。今日は事務所は休みだ。リズはいつもより遅い時間に起き、窓の外を見つめる。この街は音楽で溢れている。今も、どこかからハープの音が響いている。

「今日は、レオンハルトさんがパーティーに行く日だったわね……」

今日で全てが明らかになる。しかし、アルバート・スノーの死は変わらない。メアリーの悲しみが綺麗に消えてなくなることはない。

「悲しむ人に寄り添えるような曲を……」

リズの頭の中にメロディーが浮かぶ。言葉が生まれていく。リズは机に向かい、歌詞を書き始めた。



同じ頃、レオンハルトは変装をしたマーガレットとオルハンと共にバーノンの自宅を訪れていた。高級宝石店をいくつも持っているだけあり、彼の自宅は貴族たちが住む高級住宅街にあった。

「すごいな」

家を見てレオンハルトは口にしてしまう。庭には金でできた噴水があり、玄関まで敷き詰められたタイルには本物の宝石が埋め込まれている。宝石を踏んで行かなくてはならない。

「最初は私たちもびっくりしたな〜」