響け!宝石のカルマート

探偵社員たちの様子を見て、レオンハルト・ジッキンゲンは頰が緩んでしまうのを感じた。束の間の平穏。永遠に続いてほしいと思う時間である。

(探偵社員が揃うとやはり賑やかだな)

レオンハルトたちは今、レストランに食事をしに来ている。以前、事件を解決したレストランのオーナーが「ぜひご馳走させてください」と言ったためである。そのレストランの名物料理がスイーツタワーなのだ。

「リズ!季節によってスイーツの内容変わるみたい!」

マーガレットがはしゃぎながらリズに声をかける。夏には桃やメロン、秋には梨やりんごのスイーツが食べられるそうだ。

「おいしそうですね。ただ、この量だと二人だけでは食べ切れそうにないです」

苦笑するリズの前に取り皿が置かれた。マーガレットが置いたのだ。アントーニョ、オルハン、カナタの前にも皿が置かれる。もちろんレオンハルトの前にも取り皿が置かれた。

「ほら、レオンも食べて!」

「食べ切れるか不安だね」